けいどらんど

不真面目オタクけいどら( @kei_dora )の雑記帳

「ありがとう」のラリー ~Aqours 4thライブから見たAqoursのあり方~

 皆様お久しぶりです、けいどらです。

 本当にお久しぶりになってしまいました…。前回、記事を書いたのがなんと7月、しかもそれも鈴木愛奈さんへの誕生日メッセージを加筆して転載しただけのものですから、実際に記事めいたものを書いたのは6月のAqours3rdライブ前まで遡ってしまいます。(筆不精にも程がありますね…)

 それから約半年ちょっと、Aqoursラブライブ!サンシャイン!!は、3rdライブツアーも成功させ、ユニット対抗ファンミーティングが始まり、4thライブ東京ドーム公演が行われ、色々なテレビ番組への出演もあり。

 明日には紅白歌合戦CDTVへの出演、さらには1月4日からは劇場版の公開が控えています。本当に目まぐるしく、色んな夢を叶えながら、Aqoursは2018年を駆け抜けようとしています。

 そんな2018年という年が終わり、劇場版の公開を迎える前に、Aqours 4thライブのことを振り返ってあの日Aqoursから貰ったものを自分の中でもう一度整理し直す必要がどうしてもあると思い、記事にすることにしました。

 この時期まで引っ張ってしまったのは、自分の中で抱いた感情や考えたことを上手く整理できなかったからなのですが、正直、今でも整理はしきれていません。なので、記事の中でとっちらかっていたり話の筋が通らない部分等、出てくるかもしれませんが、ご容赦ください。

Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~東京ドーム公演参加前の心境

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 2018年11月17日・18日に東京ドームにて行われたAqoursの4thライブ公演に、両日とも現地で参加しました。

 多くのアーティストにとっても特別な場所、「東京ドーム」。

 僕たちラブライバーにとっても、偉大なる先輩たちが有終の美を飾った場所であり、劇中ではラブライブ!決勝大会の会場としてスクールアイドルたちが最も美しい輝きを放つ場所。その場所で、Aqoursが単独ライブをする。胸が踊り、楽しみで楽しみで仕方ない状態でその日を迎えました。

 3rdライブのときは、正直、前回の記事でも書いたように実は結構複雑な心境でいました。3rdライブがアニメ2期のストーリーを踏襲したものになることは予想できていたこと、Aqoursが駆け抜けてきた軌跡を見返すのに伴って、「輝くこと」の本質を直視することになるからです。

 ただ楽しむだけのライブではない、だからこそ、ライブに臨む前に精神そのものを清める必要がある、それぐらいの気負いがありました。多分それをしておかないと、3rdライブに参加しても心の底から楽しめない。それもあって、一つの「決意表明」という形で前回の記事をしたためたわけです。

 結果的に、胸の内の一部だけでもブログという形で開放することで、僕は無事3rdライブを最初から最後まで(ディレイビューイングという延長戦まで含めて)楽しむことが出来ました。

 

 話は戻って今回の4thライブ。
 先程楽しみで楽しみで仕方なかった、と書きましたが、今回はなぜか、3rdライブのときのような気負いは全くありませんでした。ライブのタイトルからもそのテーマがしっかりとは分からなくて、セトリもわからない。でも一番大きな東京ドームという会場で行われるライブなのだから、集大成のようなライブになるに違いない。おそらく、そういう確信があったからでしょう。

 

一つだけあった不安要素

 ただ一つだけ、どうしても、良くない想像をしてしまう要素がありました。

 それは、「Thank you, FRIENDS!!」「No.10」という曲の存在。

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  4thライブのテーマソングとして登場した曲。いままでのAqoursのライブのテーマとなった曲(Step! ZERO to ONE、HAPPY PARTY TRAIN、WANDERFUL STORIES)とは異なり、4thライブのための曲としてあらたに発表された曲

 最初にこの2曲の歌詞を見たときに、強烈な違和感を覚えたのが記憶に残っています。とくにThank you, FRIENDS!!については、Aqoursの曲としては珍しく、過去を振り返りながら慈しんでいるようで。これだけ我武者羅に足掻いて足掻いて足掻きまくって、前へと進んできた彼女たちが、過去を振り返るのって、一体どういう時なんだろうと。

 きっと、終わりもしくは到達点が見えた時なんじゃないかと思ったわけです。

・ループしたいよ(=ループしないとわかったから)
・永遠(=永遠ではないとわかったから)
・消えないでって(=いつかは消えてしまうから)

 そんなことありえないって分かっているから、儚い願いを歌にして空に飛ばしているような。

 正直、僕はこの歌をそう捉えてしまい、認識を変えられるまでに時間ときっかけを要しました。それは、Aqoursの終わりを受け止めるには、まだ僕自身Aqoursと一緒に走れていないと思っているから。

 たとえは悪いかもしれませんが、親孝行もまだ出来ていないという状況で、親の余命宣告をされたようなイメージです。きっとそれはずっと今後も自分の中で呪縛となって残っていくに違いない。そんな恐怖心から、一旦遠ざけていました。カーオーディオにも入れていませんでしたし、カラオケでも歌うことはありませんでした。

 その呪縛は、4thライブでAqoursがThank you, FRIENDS!!を披露し、雑誌インタビューや様々な媒体でこの歌を通した思いを語ってくれたことで、幻のものだったと実感するに至るのですが。

 

 閑話休題

 

 ライブの話に戻ります。

 4thライブに関して、レポートのような内容は、すでに各所のネット記事やブロガー諸氏の記事にて触れられていますので、そちらをご覧いただきたいと思います。最も、僕はこういうときの記憶力が壊滅的に悪く、セットリストすらうろ覚えだったりするので書こうとしても書けないのですが。

 なので、思ったこと、感じたことなど、キーワードごとに感情を思い返して振り返ることにします。

 

びっくりなプレゼント

 先にも出したThank you, FRIENDS!!の歌詞の中で、「びっくりなプレゼント」というフレーズが出てきますが、今回のライブについてはまさに「びっくりなプレゼント」がたくさん詰まった内容でした。

 

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  •  劇伴作曲家・加藤達也氏率いる、浦の星交響楽団によるオーケストラ生演奏
  •  想いよひとつになれ、9人バージョンの披露
  •  1ヶ月早いクリスマスプレゼントとして、「聖なる日の祈り」「ジングルベルがとまらない」の披露
  •  「MY舞☆TONIGHT」衣装の初披露
  •  Aqours shipの登場
  •  オーケストラの生演奏とともに「キセキヒカル」の披露
  •  Saint Snowも加えての「Awaken the power」の披露、花火演出

などなど・・・

 

 パッと思いついただけでもこれだけ出てくるの、ヤバイですね(語彙力)。
これだけ多くの「びっくりなプレゼント」を詰め込んだライブになるとは全く想像してませんでした。どれも、「今までのライブでこれが無かったから、やってほしいな~」と思ってはいても「こういうこと、実現してくれたら嬉しいけど、難しいだろうなぁ」というように、妄想や願望に近いものだったと思います。それを、まさかこんなに実現してくれるなんて。

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 「こんなに、相思相愛なコンテンツってある?」

 Day1公演を終えた後、こんなふうに思いました。Aqoursは、スタッフの皆さんは、数々の願いを叶えてくれました。それを「相思相愛」と表現して、ライブ後に興奮気味に語ってしまいました(笑)

 もちろん、完全に僕の妄想ですし、勝手な思い上がりに近いものです。他のコンテンツが相思相愛じゃない、と言うつもりもありません。単に僕の知っている範囲での話でしかありませんが、それでも。

 4th Day1が終わったときには、ラブライブ!サンシャイン!!」のファンは世界で一番幸せにオタク活動できてるんじゃないかと本気で思ったりしました。間違いなく、そのとき東京ドームは巨大なプレゼントボックスで、その中には世界で一番幸せな時間が詰まっていた、そう信じられました。そして、その思いをDay2でさらに強くすることになります。

 

たくさん受け取った、ありがとうの気持ち

 Day1の公演が終わって、ありがたい縁をいただいて10人以上の仲間と打ち上げをし、巨大なプレゼントボックス(またの名を東京ドーム)から各自一人分だけ持ち帰ってきた幸せな時間を皆で持ち寄って、さらに楽しい時間を過ごすことが出来ました。無理言って加えていただいて、ありがとうございました。

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 ライブが終わった後も、その打ち上げの中でもずっと感じていた不思議な感覚がありました。

 それは、Aqours・キャスト・スタッフにとどまらず、連番してくれた方、打ち上げに参加している仲間、普段仲良くしてくれる方、とにかく自分に関わってくれている方に対して「ありがとう」と言いたい気持ちに満たされていたこと。こんな経験は今までの経験でもほとんど無かったように思います。不思議な感覚でした。

 あいにゃも「感謝の気持ちを届けたいと思っていたから泣かなかった」と言っていましたが、きっと、Aqoursからのプレゼントや感謝の気持ちをたくさんたくさん受け取って、持ちきれなくて皆に分けてあげたくなったんでしょうね。たぶん、皆が同じような感覚だったんじゃないでしょうか。

 

Thank you, FRIENDS!!の真意

 そうして迎えたDay2、セトリの変更もありましたが、大まかなステージ構成としてはほぼ変わらず。でも、全く違ったのは情報告知の内容

 

 劇場版の情報や舞台挨拶のこと、特番のことだけでなく、その先のことまで。Aqoursの活動が終わるどころか、4thシングルも出るし、センター投票もあるし、ASIA TOURも、5thライブまで決定して。2019年もまだまだ楽しいことがありそうだ!と本当に興奮しましたし、びっくりなプレゼントがまたいくつも増えたような気がしました。

 

 そういえば、先にあげていた一つの懸念、すなわち「Thank you, FRIENDS!!」に勝手に抱いていた違和感のようなものはどうなったのかと、思われる方もいらっしゃると思いますが。これが、率直に言ってDay2で完全に霧散していました。

 その理由は、新情報発表を全て見終えて、この先も楽しみがいっぱいある!と思えたあと、最後のアンコール曲として「Thank you, FRIENDS!!」が披露されたことにあるのでしょう。何を隠そう、めちゃくちゃ安堵していた自分がいました。少なくとも来年までは、まだまだ楽しい時間が続く。何より、まだまだ、Aqoursの輝きを追いかけ始めるには遅くない、そう思えたからかもしれません。若干情けない話ですが。

 

 そんな未来の希望とともに歌われた「Thank you, FRIENDS!!」は、今までの感覚とは嘘のように違って聞こえていました。純粋に、「Aqours(キャスト側)からAqours(キャラクター側)への」、「Aqoursから10人目のみんなへの」、「ありがとう、これからもよろしくね」という声に聞こえたように思えます。

 と同時に、この曲がこの東京ドーム公演というタイミングで用意された理由も、ようやく理解できました。

 やはり、僕たちラブライバーにとっても、もちろんAqoursのキャスト陣、そしてスタッフにとっても、東京ドーム、そして紅白出場決定というのは一つのマイルストーンだったから。そのマイルストーンは、先代のように「終りを迎えるための準備点」ではなく、「新たな物語を作っていくための再スタート地点」だったのですね。

 

 ここからのAqoursは、誰も航ったことのない航路を進んでいくことになります。そのためには、今までよりももっともっと多くの風を帆に受ける必要がある。それには、今までの活動の原動力がファンの声援や応援だったからこそ、ここまでの感謝を改めて伝えて、「これから先も一緒に進んでほしい」という思いも伝えたいそんな真意があったんじゃないかと思います。(曲の考察については色々な捉え方があると思いますので、これが絶対の正解だと言うつもりは毛頭ありません。オタクの都合のいい妄想です。)

 それからMCでキャストの皆さんが口を揃えて言っていましたが、「もっともっと、Aqoursを、ラブライブ!サンシャイン!!を、沼津を、多くの人に知ってもらいたい」というように、これからは今までのファンだけでなくより多くの人に興味を持ってもらって、新たなストーリーを、輝く道筋を「一緒に」紡いでいきたいそう願っているのかなと。だからこそ、いまから興味を持ったそこの君も「10人目だよ」と言ってくれる曲が作られたのではないかと、そう感じました。

 

ありがとうのラリー

 そんな、2日間通してのたくさんのプレゼントと、Aqoursからの抱えきれないくらいの感謝の気持ちを受け取って。いよいよどうにも出来なくなって、結局やっぱり僕はもう一度Aqoursに「こちらこそありがとう」とばかりにAqoursコール」に載せて送り返すしかありませんでした。

 ぶっちゃけ最初のアンコールでの「Aqoursコール」は、会場が広いことによる音のズレや、リズムの違いなどもあってあまり揃ったコールには聞こえなかったのですが(自然発生的に生まれるものなので、ある意味仕方のないことだと思います。)、このDay2ではAqoursライブ史上初めてWアンコールが起こり、その時のAqoursコールの声の大きさと揃い方はすさまじく、本当に鳥肌が立ちました。

 それだけ、観客、いや、10人目のみんなが同じ気持ちになってAqoursへ感謝と称賛を贈り返したいと思ったんでしょう。

 


 そうしたら、思いもよらず、彼女たちはもう一度、僕たちの感謝を受け止めに来てくれました。

 

 いや、受け止めきれずにもう一度贈り返しに来たというほうが正しいでしょうか。

 さっきまで泣いていなかったあいにゃもふりりんも号泣、すわわも、あんちゃんも全員が涙目で、感極まってなにも言葉が出てこない状態でも。きっと、Aqoursとしてとか、ラブライブ!サンシャイン!!のステージとしてとか、そういうことは二の次に、9人全員が一人の人間として、10人目の声に応えたいと思ってくれたのかもしれません。

 やや時間を置いて、結局彼女たちが選んだ行動は、「もう一度全員でありがとうの気持ちを伝えよう」ということ。一切の増幅を経ないで、想いの全てを生のままぶつけてやる、というあんちゃんの鬼気迫る表情とともに、あれほど大きいはずの会場全てに届くような、今までよりも何倍も大きくたくさんの「ありがとう」で贈り返してくれました。


 そうして「ありがとうのラリー」は、9人の命の咆哮とも言える強烈スマッシュで叩き返されたわけです。完敗でした。9人が退場してからも、会場に流れる「Thank you, FRIENDS!!」のオフボーカルに合わせて歌うのが精一杯でしたね。

 

 そんな大きな贈り物をもう一度貰ったところで、2日間の夢のような時間は幕をおろしました。

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 2日目は、僕自ら声をかけて打ち上げをさせていただいたりもしました。これも、普段からTwitterなどで仲良くしてくださる人と、少しでも「ありがとう」を届けたいなという気持ちがきっかけで思いついたことだったので、思いがけず、ライブ後に抱いてた感情とリンクしていましたね。参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!

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Aqoursの目指す姿とこれから

 ライブの振り返りはこれくらいにして、ここからは「これから」の話。

 これだけたくさんのAqoursからの「感謝」を受け取った後、僕らがすべきこと。

 あとはもう、受け取った感謝の気持ちを心の燃料にして、Aqoursが走っているのと同じように自分たちの人生を走り続けることが、Aqoursへの最大の感謝の贈り返しになるのかなと。

 

 これは別に、なにかに挑戦しろとか、なにか素晴らしい成果を残せとか、そういう大げさな話でも無い気がしていて。

 きんちゃんもMCで度々言うAqoursの存在やAqoursの歌が、日々を生きる上での活力になれば」というように、Aqoursは常に10人目と共にあって、老若男女どんな人でも、どんな国の人でも、どんな境遇の人でも、日々を一生懸命生きる人たちであれば誰でも10人目として受け入れてくれるんじゃないか。そして、そんな10人目と共に未来に進んでいきたい、そういう思いがAqoursの根底にはずっと変わらずあるんじゃないかと思います。

 それはきっと、シリーズの2代目として、なにかと先代と比べられたり、心無い言葉を投げかけられることもあるAqoursだからこそ。ファンに対する思いがより一層強く、“ともに歩む”という感覚を大切にしているのかもしれません。使い古された表現ですが、一人で人生を歩むよりも誰かとともに歩むほうがきっと気楽だから。そんな存在に、Aqoursはありたいと思っているのではないでしょうか。

 

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銀テのあいにゃからのメッセージ(写真下手すぎか)

 

 2019年も、まだまだAqoursは新たな世界を見せてくれそうです。


 それとともに、Aqoursから貰ったたくさんの「ありがとう」を、いろいろな形で直接返したり、あるときは周りの人たちにも分けたり、時には自分の心を灯すように使ったり、大事に大事に、還していきたいと思います。

 


 2018年、Aqoursを追いかけるようになってから、Aqoursは様々な方との素敵な出会いをくれました。そんな、僕に出会ってくれた全ての人たちと、Aqours、スタッフの皆さんに、この場を借りてもう一度。

 

 

本当に、ありがとうございました!2019年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。