ある不真面目な半端ライバーが、真剣に輝きを追いかけてみようと心に決めた話 ~Aqours 3rdライブに寄せて~
皆様はじめまして。けいどらと申します。
ラブライブ!サンシャイン!!とAqoursが好きな、そこらへんにいる30代のオタクです。
今回、いろいろと思うところあってブログを開設してみることにしました。
初めてのブログです。
初めてどころか、1本きりの投稿になる可能性も無きにしもあらずですが…。
お付き合いいただければ幸いです。
ブログをはじめてみようと思ったきっかけ
明後日、2018年6月9日(土)から、埼玉・メットライフドームを皮切りに、「Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~」が始まります。
僕は埼玉の両日(6/9・10)、大阪初日(6/16)、福岡初日(7/7)に参加します。
このライブツアーの始まりを前に、僕のTwitterタイムライン上ではある企画が立ち上がり、大変な盛り上がりをなしていました。
生春 (@Time_mrsi) さんの発案による、「3rdライブツアーを前に、9人のブロガーたちが【 #もっと大きく夢を叫ぼうか 】のタグのもと、それぞれのラブライブ!サンシャイン!!やAqoursに対する思い、曲やストーリーの考察、ライブへの意気込みなどを日替わりで記事投稿していく」という企画です。
6月8日の0時 午前8時に、この企画のアンカー兼企画者本人である生春さんの記事投稿を持って9個のブログ記事リレーが終了します。
しかし、この【 #もっと大きく夢を叫ぼうか 】というタグはその9本だけにとどまらず、その熱が多くの人に波及し、多くの人がこのタグを使って、それぞれの想いを ブログ や キャストへのプレゼント企画 や 演奏 に乗せて発信しています。
僕のこのブログに辿り着いた方のうち少なくない数の方も、このタグからいらっしゃっていただいたと思います。
この、まさにスクールアイドルのような、熱意の広がり、「やりたいと思うことをやってみる」という動きに、ワクワクや心に湧き上がってくるものを感じました。
と同時に、自分の中でどうしても処理しきれないモヤモヤとしたものが生まれてきたのです。
それは
「自分は何もしていないな…」という後ろめたい気持ち。
Aqoursと同じように、ひたすらまぶしく輝いている彼ら
このタグにブログを投稿した方々はもちろん、僕のタイムライン上にいるラブライブ!サンシャイン!!を好きな人達の多くが、このコンテンツを深く愛し、時として、そこから得られたものを人生の糧にまでしています。
コンテンツの愛し方一つとっても、
ものすごい洞察力で物語の解釈を深めてくれる方。
キャラクターや曲について深く考え、新たな魅力を提示してくれる方。
ライブでのコールや振りコピ、衣装など、その人なりの楽しみ方を提示してくれる方。
いろいろな視点から、コンテンツを深く理解し、自分の中でしっかりとそれを消化しようという姿勢を色々な方から感じ取っていました。
また、一方で。
ライブを現地で見て、キャスト全員の意気込みを受け止め、自分自身も今その時を本気で駆け抜けていこう、と思えた方。
アニメの劇中で自分の殻を破り成長した姿を見せてくれたキャラを、自分も追いかけよう、と決意した方。
あるキャストに自分のあこがれの人間像を見出し、その人のような人間になることを心に決めた方。
「出来るかどうかじゃない、やりたいかどうか」というセリフの通りに、やってみたいことを素直に行動に移した結果、自分の世界が広がった方。
などなど、多くの方の人生にいい面での影響を与え、その方々がAqoursの輝きを受け取って大きく羽ばたこうとしているのを目にしてきました。
これこそ、ラブライブ!シリーズが持つ、多くの人に受け入れられ広がっていく、コンテンツとしての魅力なんだと思います。
そういった人たちの発信するものを、ある種、アニメの中でAqoursの9人が歩んだ軌跡と重ねて、憧れを抱いていました。
自分のいままでのオタクコンテンツの楽しみ方
ここからは、ちょっと自分語りをさせてください。
僕は小学生時代からかれこれ二十年以上、いわゆるオタク趣味を持つ人間でした。
二十数年、数多あるオタクコンテンツに触れてきましたが、その間一度も、何かを生み出したことはありません。
生産されるコンテンツを、ただ見て、読んで、消費するだけの人生でした。
作り出されるものに触れるだけのことを「消費」と表現していますが、別にそれが悪いことというつもりはありません。実際、大多数の方がそうやってコンテンツに触れているはずです。
ただ、その触れたコンテンツからなにかを吸収して、自分の生き方や考え方の骨子をなすほど大きなものを得た経験って、無いなあ。と。
ましてや、なにかコンテンツに触れることで得た気づきを発信したりしたことって、ありませんでした。
もちろん、ストーリーやテーマに感動して、心が震えることはあります。
心の高揚を抑えきれなくて、眠れなくなったことだって何度もあります。泣いたことだって、もちろん。気づいたことだって、数え切れないほどあります。
“気づき”はあるんですが、それをみんなに発信したい!と思えるほど大きな物はなく、「そこまでやる程ではないか」と思っていました。
では、ラブライブ!サンシャイン!!の場合はどうだったか?
ラブライブ!サンシャイン!!の話に戻します。
TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」とはどういうテーマの描かれた作品だったのでしょうか。
これについては、自分の中で最もすんなりと腑に落ちた、魂 (@tamashiill) さんの記事を紹介させていただきたいと思います。
13話「サンシャイン!」で披露される楽曲「MIRAI TICKET」には「サンシャイン」の物語の全てが集約されている。「μ's」に憧れ「μ's」になりたいと願って始めたAqours。しかしもちろん「μ's」になることは出来ない。手探りの中での敗北。しかしその「敗北」から始めて「憧れ」とは違う「願い」を見出したAqours。それはまさしく自らの「心から溢れ出すもの」だった。
また「憧れ」は目指すものではなく「抱きしめる」ものに変わった。Aqoursが目指すのは「μ's」ではなく「僕たちだけの新世界」になったからだ。
(中略)
なぜなら「誰かに憧れる」ことは「ゴールにはならない」からだ。
自らが「輝きを発すること」が大事なのだと知っているから、千歌は「君のこころは輝いてるかい?」と問いかける。それは我々も共に「ヒカリ」を目指そうではないか、という千歌の問いかけでもある。
1期は、μ'sに憧れてスクールアイドルを初めた千歌のもとに集まったメンバーが、それぞれの思いを持ってスクールアイドルをやっていく中で、自分たちが目指すもの、すなわち「Aqoursとしての輝きを探す」「ミライへ旅立ち、ヒカリになる」というゴールを見つける物語。
「ラブライブ!サンシャイン!!」2期とは「抗い」と「足掻き」の物語だった。
自分だけの力ではどうしようも出来ない「現実」にぶつかった時。
「運命」としか言いようのない「絶望」に直面した時。
人はどのように振舞うべきなのか。
「ラブライブ!サンシャイン!!」2期では、執拗なまでに「それ」をテーマとした物語が語られた。
2期は、様々な壁にぶつかり、抗い、足掻くことで、そういった人生を必死に生きることそのものが輝きだと提示する物語。
…なんてこった。
自分はラブライブ!サンシャイン!!の物語に感動しておきながら、「これからの人生を足掻きながらも必死に生きよう」、とまでは思えていなかった。
一体何を見ていたんだ僕は。
3rdライブ直前にして、こんなに自分自身に対して後ろめたい気持ちが湧き上がってくると思いませんでした。2ndツアーにも参加したくせに、そこからの9ヶ月弱ですら、とても恥ずかしい人生を送ってきた気がして…。
精一杯頑張ってあがいている人たちの輝きを見つめるのは、とても勇気がいる。強い光に照らされる時、かならずどこかに影は落ちる。
そんな、自分の中に宿している影みたいなものに飲み込まれないように、あるいは、強すぎる光に身を焦がされないように、強い光をあえて直視しないようにしてきたのかもしれません。
上の方で、「“気づき”はあるが、それほど大きな物はなかった」と言いましたが、そうじゃなかったんです。
気づかないふりをしてきただけでした。
こんな状態で、3rdライブを見に、彼女らに会いに行っていいの?
そんな後ろめたさを抱きながら、いたたまれずにいろいろとやってみました。
2ndライブの映像を見る。曲を聞きかじる。キャストのインタビューなどで思いに触れる。いろいろな方のブログを見に行く…
そんなこんなもがく中で、やっぱりどうしても消せなかったのは「Aqoursが好き」「ラブライブ!サンシャイン!!」が好き、というキモチ。
この気持ちは消せないけど、自分の生き方への後ろめたさも相変わらずあって。
じゃあどうしたらいいのか?
このタイミングであえて触れるべきではないかとは思いますが、たぶんこういう心の葛藤みたいなものをこじらせすぎて闇に飲まれると、ライブ中に迷惑行為をしたり、だれかの創作物に危害を加えたりするようになるのかな、とも思いました。僕は絶対やりませんけど!
やっぱり憧れを追いかけて、自分自身の輝きを見つけられるように、精一杯足掻いて日々を生きたい。
結局たどり着いた結論は、ごくごく当たり前かつ、原初的なものでした。
でも。
そう決心するだけでも、2日後に彼女たちに会いに行くのにふさわしい自分に、少しは近づけてるかなって。
後ろめたいこと何一つ無く、Aqoursとラブライブ!サンシャイン!!に出会えてよかった、と言えるように。
心の底から、「僕の心は輝いてる!」と叫べるように。
青空のもと、大きくJump出来るように。
WONDERFUL な STORIESの一節に、僕も加われるように。
これからの人生でもやりたいことに全力で、何があってもくじけず足掻いて、自分自身の輝きを見つけたい。
3rdライブに足を運ぶ前に、ようやく勇気を出せた今の自分を、いままでやってこなかった「ブログ」という形で発信し、残しておきたい。
それが多分、今までの自分のダメダメな人生を悔い改め、ミライに向かって進む何よりも強い意志表示になると思ったから。
さあ!やるぞ!!やってやるんだ!
その願いが結実したとき、多分の自分の人生は輝いてると思います。
その時がきっと 、「ラブライブ!サンシャイン!!」が好きです、と胸を張って言える時なんでしょう。
だいぶ出遅れてしまいましたが、ようやく僕も走り出せた気がします。
P.S. 「#もっと大きく夢を叫ぼうか」タグの企画者・参加者と、僕の中のラブライブ!の世界を広げてくださったSNS上での関わりのある皆様、そして全てのラブライブ!関係者の皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。